2026.02.05

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火災保険は使わないと損?「一度使うと終わり」「保険料が上がる」は誤解|使いどき・注意点・申請のコツ

「火災保険って、火事のときだけでしょ?」
「一度使ったら、次から使えなくなるんじゃない?」
「保険を使うと、更新で保険料が上がりそう…」


こうした不安が理由で、本来受け取れるはずの補償を見逃してしまうケースは少なくありません。結論から言うと、火災保険は“使うと損”ではなく、“使わないと損”になりやすい保険です。
ただし、何でも通るわけではなく、通る条件・通りにくい条件、そしてやってはいけないNGもあります。


この記事では、火災保険の「誤解されやすいポイント」を整理しつつ、使いどきの判断基準/申請のコツ/注意点をまとめます。

目次

火災保険を「使わないと損」になりやすい理由

火災保険は名前に「火災」とありますが、実際は住まいの損害リスクに広く備える設計になっている商品が多く、次のような損害が対象になる可能性があります。

・台風・強風で屋根材がズレた、飛来物で外壁が凹んだ(風災)

・雹(ひょう)でカーポートや雨どいが破損した(雹災)

・大雪・落雪で雨どいが歪んだ、屋根や外構が壊れた(雪災)

・落雷で家電が故障した(落雷)

・給排水の事故で室内が濡れた(水濡れ)

・盗難で窓ガラスや鍵が壊された(盗難)

・うっかり物をぶつけて設備が破損した(破損・汚損 ※契約条件による)

にもかかわらず、「この程度は自己負担だろう」と直してしまったり、そもそも気づかなかったりすると、保険料を払っていても補償を受けずに満期を迎えることになります。
だからこそ「使わないと損」と言われやすいのです。

「一度使うと終わり」は誤解|火災保険は複数回請求できる

火災保険は、契約期間中に被害が発生すれば2回目・3回目の申請が可能なケースが一般的です。
たとえば、

・1回目:台風で屋根が破損 → 申請

・2回目:別の台風で雨どいが破損 → 申請

のように、被害が別なら当然別事故として扱われます。

同じ箇所を再度申請する場合は「修理した証拠」がカギ

同じ窓ガラス、同じ屋根面など、“同じ場所”の再申請は注意点があります。
ポイントはひとつ。

前回、修理(復旧)したことを示す証拠が必要になることがある
(例:修理後の写真、見積書、領収書、工事明細など)

「前に保険金は受け取ったけど修理していない」状態で同一箇所が悪化すると、重複と判断されやすく、通りにくいことがあります。

使っても保険料は上がる?|自動車保険との違い

「保険を使うと保険料が上がる」と心配されやすいのは、自動車保険の等級制度(事故で等級が下がり保険料が上がる)が有名だからです。

一方、火災保険は商品設計が異なり、請求したこと自体で“個別に”保険料が上がる仕組みではないケースが一般的です。
ただし、保険料が将来的に変わる可能性がゼロという意味ではありません。

・築年数の経過

・地域の災害リスクの見直し

・料率改定(全体的な改定)

などで、更新時に保険料が変わることはありえます。
ただこれは「申請したから上がる」というより、保険全体の条件が変わるイメージです。

どんな被害が対象?|自然災害・事故の代表例

契約内容で違いはありますが、一般的に検討されやすい代表例をまとめます。

自然災害(例)

・風災:屋根材の飛散、棟板金の浮き、飛来物で外壁が凹む

・雹災:カーポート穴あき、雨どい破損、屋根材の割れ

・雪災:雨どいの変形、落雪で外構破損、屋根周りの損傷

・水災:床上浸水、建具・床材の損傷(条件があることも)

事故・トラブル(例)

・水濡れ:給排水設備の事故、上階からの漏水による天井シミ

・盗難:窓ガラス破損、鍵交換、侵入に伴う破壊

・破損・汚損:ドア破損、設備破損(特約や条件による)

逆に通りにくい(NG)ケース|経年劣化・施工不良・虚偽申請

火災保険は万能ではありません。代表的に通りにくいのは次のパターンです。

・経年劣化(老朽化):時間が原因の劣化・サビ・摩耗など

・施工不良:工事品質が原因の不具合

・故意・虚偽:わざと壊す、日付や原因をごまかす等

特に注意したいのは「自分で判断してしまうこと」。
経年劣化だと思っていたら、実は台風や雹が引き金になっていた、ということもありますし、逆に災害と思い込んでも、根拠が弱いと否認されやすくなります。
原因の切り分けと記録が重要です。

申請期限は原則3年|早めが有利な理由

火災保険の請求には、期限(時効)があります。一般的に「被害発生から一定期間内(例:3年)」が目安とされます。
ここで大事なのは、単に期限内ならOKというより、早いほど有利になりやすい点です。

・時間が経つほど、経年劣化との区別が難しくなる

・被害の“発生時期”を説明しにくくなる

・証拠(写真・記録)が残っていないことが増える

「いつか直そう」と放置せず、気づいたタイミングで記録・確認するのが安全です。

火災保険申請の7ステップ(自分で行う場合)

①被害箇所の確認をする
屋根上などの高所被害の確認には危険が伴います。無理をせずに専門業者に依頼するようにしましょう。

②保険会社の事故受付窓口に連絡
契約者氏名、保険証券番号、事故内容、被害状況などをを伝えます。

③修理業者または調査会社へ連絡、見積書の作成依頼
見積書は火災保険の申請を成功させるかどうかの重要なポイントになります。より多く保険金を正しい方法で受け取れるようするための見積書が作成できる経験が豊富経験が豊富な業者で見積りを取ってもらうようにしましょう。

④必要書類の準備、そして保険会社へ郵送

・保険金請求書
保険会社の事故受付窓口へ連絡後、ご自宅に保険会社から申請に必要な書類が届きますので、そちらの中に入っている書類になります。必要項目を記入します。

・事故状況説明書
被害箇所について「いつ、どこが、何で、どうなったのか」を保険会社へ提示します。

・被害箇所の写真
被害状況をわかりやすく保険会社へ伝えるため、各方角と各距離で撮影する。

・被害箇所の修繕見積書
保険会社へ損害額を提示するための修繕見積書。

⑤保険会社の現地調査実施
保険会社より派遣される調査員(鑑定人)が被害箇所の確認に来ます。被害状況などにより省略される場合があります。

⑥保険金の確定と入金
保険会社より認定額の連絡が入りますので、了承すれば1~2週間で保険金が振り込まれます。不服の場合は再度鑑定人を依頼することが可能。

⑦修理業者と打ち合わせ・修理
※保険金の用途は自由ですので、修理をしなくても問題ありません。専門業者に依頼する場合、専門業者の中には修理までがサービスに含まれているケースがありますので、依頼前にしっかりと確認をしておきましょう。

3分チェック|あなたの家は申請検討ライン?

次のうち1つでも当てはまれば、まずは「対象か確認」する価値があります。

・台風・強風のあと、屋根や雨どいの不具合が増えた

・外壁に“急に”できたヒビ・へこみ・欠けがある

・カーポートや波板に穴・割れ・凹みがある

・室内の天井や壁に雨染み、クロスの浮きがある

・水漏れで床や壁紙が傷んだことがある

・盗難・破損が起きた(窓・鍵・設備の破壊など)

・「これ経年劣化かな?」と自己判断で放置している

よくある質問(FAQ)

Q1. 火災保険は一度使うと、もう使えませんか?

多くのケースで契約期間中は複数回申請が可能です。
ただし、同じ箇所の再申請は、前回修理した証拠が必要になることがあります。

Q2. 申請すると保険料が上がりますか?

火災保険は自動車保険のような等級制度と仕組みが異なり、申請したこと自体で個別に上がるとは限らないのが一般的です。
ただし、更新時の料率改定などで全体的に変動する可能性はあります。

Q3. 保険金の使い道は修理に限定されますか?

契約や特約で復旧義務など条件が付く場合はありますが、それ以外の一般的な契約の場合には用途の制限はありません。

Q4. 経年劣化か災害か、素人でも判断できますか?

難しいことが多いです。誤判断で「申請しない」「逆に無理に申請する」の両方がリスクになり得ます。

まとめ|「保険を払っているのに使わない」を減らす

・火災保険は、火事だけでなく風災・雪災・雹災・落雷・水濡れ・盗難など幅広い損害が対象になり得る

・一度使っても終わりではなく、複数回申請できることが多い

・申請したことが理由で、個別に保険料が上がるとは限らない(ただし料率改定はあり得る)

・注意点は、同一箇所の再申請は修理証明が重要、そして原則期限(例:3年)を逃さないこと

・経年劣化・施工不良・虚偽申請はNG。自己判断で放置も損につながりやすい

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