2026.01.29

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停電による被害は火災保険で補償される?補償されるケース・されないケースと申請手順を解説

台風・落雷・大雪などで起きる「停電」。
復旧したあとに 家電が壊れた/焦げ臭い/ブレーカーが落ちる といったトラブルが出ると、「火災保険で直せるの?」と不安になりますよね。


結論から言うと、停電そのものは“損害”ではないため保険金が出ないことが多い一方で、
停電に伴う 落雷(雷サージ)・漏電・通電火災・水濡れなどで「建物・家財に実害」が出た場合は、火災保険で補償される可能性があります


この記事では、停電時に火災保険が使える条件・対象外の落とし穴・申請の流れをわかりやすく解説します。

目次

まず知っておきたい:火災保険で補償されるのは「停電」ではなく「損害」

火災保険は基本的に、
建物(家・設備)や家財(家電・家具など)が、事故や災害で壊れたときの修理費を補償する保険です。

そのため、

・電気が止まっただけ(停電だけ)

・生活が不便になっただけ

では、原則として補償対象になりません。

ただし停電の裏側で、

・落雷で家電がショート

・雨漏りや浸水で漏電→故障

・復旧時に通電火災が発生

・断線・焼損などの「実害」がある

といったケースなら、補償される可能性が出てきます。

停電で火災保険が使える可能性が高いケース

1)落雷(雷サージ)で家電が故障した

停電の原因が落雷の場合、家の近くへの落雷でも「雷サージ(過電流)」で

・冷蔵庫

・テレビ

・エアコン

・洗濯機

・給湯器(建物扱いのことが多い)

などが壊れることがあります。

この場合、火災保険の「落雷」補償(多くは基本補償)や、家財補償でカバーされる可能性があります。

ポイント

・「停電=補償」ではなく、落雷による故障(電気的ショート)を説明できるかが鍵

・修理業者の診断・見積書が重要

2)台風・豪雨で雨漏り/浸水 → 漏電・ショート

台風や大雨のあと、

・天井から水が落ちた

・壁やコンセント周りが濡れた

・その後に家電が動かない

というケースは、停電というより 「水濡れ・漏電」起点の損害として扱われやすいです。

ここでは保険の構成が重要で、

・建物の被害(壁・天井・配線など)

・家財の被害(濡れて壊れた家電)

がそれぞれ補償範囲に入っている必要があります。

3)通電火災(復旧時の火災)で建物・家財が焼損した

停電復旧のタイミングで起きる火災を通電火災と呼びます。例としては、

・停電中に電気ストーブが可燃物に接触

・濡れた家電を復電後に使用してショート

・断線したコードが再通電して発火

など。

火災による被害なら、火災保険の中心領域なので補償される可能性は高いです。
ただし、地震が原因の停電→通電火災は、火災保険ではなく地震保険扱いになることが多い点に注意してください。

4)「電気的・機械的事故特約(または類似特約)」が付いている

保険会社・商品によって名称は違いますが、
電気系統の故障をカバーする特約が付帯されていると、停電後に起きた

・基板故障

・モーター故障

・ショート起因の故障

などが補償対象になる可能性があります(※対象範囲は契約次第)。

停電では火災保険が“基本的に使えない”ケース

1)停電で「冷蔵庫の中身がダメになった(食品ロス)」

多くの火災保険では 食品の腐敗・食材の損害は対象外です。
(例外的に特約がある商品もありますが、一般的には難しい)

2)停電中に転んだ・ケガをした

火災保険の基本は「建物・家財」。
ケガの補償は通常は対象外で、別の

・傷害保険

・医療保険

・個人賠償(他人に損害を与えた場合)

の領域になります。

3)経年劣化・寿命の故障

停電のあとに壊れたように見えても、

・そもそも古くて寿命だった

・内部部品の摩耗だった

と判断されると補償されません。
「いつ」「何が原因で」壊れたかの説明が重要です。

4)地震が原因の停電・損害

地震が原因の場合は、火災保険ではなく 地震保険の領域です(※加入していないと補償されないことが多い)。
「地震→停電→故障」も同様に扱われる可能性があります。

停電被害の火災保険申請手順

STEP1:安全確保 → 二次災害防止

・焦げ臭い/煙/火花 → まずブレーカーOFF・119/電力会社へ

・濡れている → 触らない(感電リスク)

STEP2:被害状況を写真・動画で記録

・壊れた家電の全体/型番/故障表示

・焦げ・溶け・変色

・濡れている箇所(コンセント・壁・床)

・ブレーカー状況(可能なら)

STEP3:保険会社へ事故連絡

・発生日(停電発生日・復旧日)

・原因の心当たり(落雷/台風/豪雨/雪害など)

・壊れた物(建物・家財)

・被害の概要

STEP4:修理業者の見積・診断書を取る

保険会社は「根拠」を求めます。

・修理見積書(内訳があると強い)

・修理不能証明(買い替えが必要な場合)

・「落雷が原因と考えられる」「ショート痕がある」などの所見があると良い

STEP5:必要書類を提出 → 現地調査(入る場合)

・書類審査のみのこともあります

・高額・原因が不明確な場合は調査が入ることも

STEP6:保険金確定 → 入金 → 修理・買い替え

※免責(自己負担額)が設定されている場合、差し引かれて支払われます。

申請で失敗しやすい注意点(通りやすくするコツ)

・「停電」だけで申請しない
→ 「落雷で家電がショート」「雨漏りで漏電し故障」など“損害の原因”を整理

・修理前の写真がないと不利になりやすい
→ 先に撮る、捨てない

・原因不明のまま買い替える前に、最低限の診断・見積を
→ 修理不能証明があると説明しやすい

・地震絡みは火災保険で進めると否認されやすい
→ 地震保険の有無を確認

よくある質問(FAQ)

Q. 停電が長引いて生活できない。ホテル代は出る?

基本的に「停電だけ」では難しいです。
ただし、火災や大規模な損害で住めない状態になった場合は「仮住まい費用」等が付帯している契約もあるので、約款確認が必要です。

Q. 停電後に冷蔵庫・エアコンが壊れた。原因が分からない…

まずは修理業者に診断を依頼し、**原因の候補(落雷/過電流/漏電痕など)**を確認しましょう。
証拠があると申請の精度が上がります。

Q. ブレーカーが落ちる。火災保険の対象?

ブレーカー落ちは「症状」で、原因次第です。
漏電・配線焼損・通電火災リスクがあるため、まず電気工事業者・電力会社へ確認を。

まとめ|停電は「原因+実害」が揃うと火災保険の対象になり得る

・停電だけでは補償されにくい

・ただし 落雷・漏電・水濡れ・通電火災などで、建物や家財に「損害」が出れば補償される可能性あり

・申請は 写真・原因整理・見積(診断) が勝負

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