2026.01.20
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屋根の葺き替えは火災保険でできる?カバー工法との違い・給付条件・申請手順をわかりやすく解説

「台風のあと屋根が傷んだ気がする…」
「葺き替えって高額だけど、火災保険で修理できないかな?」
結論から言うと、屋根の葺き替え工事は火災保険で補償される可能性があります。
ただし “どんな被害でも葺き替えが通るわけではない” ので、条件と申請のコツを押さえることが重要です。
この記事では、
・屋根修理における 葺き替え と カバー工法(重ね葺き) の違い
・火災保険が通りやすいのはどっち?
・葺き替えが認められる条件・判断基準
・足場代は出る?いくらくらい?
・申請手順(7ステップ)
・経年劣化・訪問業者など注意点
をまとめて解説します。
目次
- ○ 1. まず結論:火災保険は「原状回復」が基本
- ○ 2. 屋根修理の基本:カバー工法と葺き替えの違い
- ・カバー工法(重ね葺き)とは?
- ・葺き替え工事とは?
- ○ 3. 火災保険が通りやすいのはどっち?
- ・3-1. カバー工法は「保険金が下りにくい」傾向
- ・3-2. 葺き替えは「必要性が証明できれば通る」
- ○ 4. 葺き替えが認められたら「カバー工法を選ぶ」のはアリ?
- ○ 5. 火災保険で屋根の葺き替えが通る条件
- ・条件① 自然災害など「補償対象の事故」が原因
- ・条件② 被害が「広範囲・重大」で部分補修が困難
- ・条件③ 申請期限(原則3年以内)
- ・条件④ 免責金額を超える
- ○ 6. いくら出る?屋根葺き替えの費用目安と火災保険の考え方
- ○ 7. 屋根が壊れたとき一緒に見ておきたい場所
- ○ 8. 火災保険申請の流れ(7ステップ)
- ○ 9. 申請で失敗しやすい注意点
- ・9-1. 訪問業者(点検商法)に注意
- ・9-2. 素人が屋根に登るのは絶対NG
- ・9-3. 経年劣化は対象外
- ・9-4. ノンアスベスト屋根(例:パミール等)は慎重に
- ○ まとめ|屋根葺き替え×火災保険は「原因と必要性の説明」が鍵
1. まず結論:火災保険は「原状回復」が基本
火災保険は「火事」だけでなく、契約内容によって以下も補償対象になります。
風災(台風・竜巻・突風)
雹災(ひょう)
雪災(積雪・落雪)
落雷
物体の飛来・落下・衝突
盗難(※契約内容による)
重要なのは、火災保険の原則は 「被害を受ける前の状態に戻す(原状回復)」 だという点です。
この原則が、カバー工法が通りにくい理由 と 葺き替えが通る可能性 に直結します。
2. 屋根修理の基本:カバー工法と葺き替えの違い
カバー工法(重ね葺き)とは?
既存の屋根材の上から、新しい屋根材を“被せる”工事です。
・既存撤去が少なく工期が短い
・撤去費が少なく費用を抑えやすい
・ただし屋根が二重になり重量が増える(構造により注意)
葺き替え工事とは?
古い屋根材を撤去し、下地(野地板など)を確認・補修したうえで新しい屋根材に交換する工事です。
・原状回復に近い工事として説明しやすい
・下地補修が可能(雨漏り原因の改善につながりやすい)
・撤去・廃材処分が発生し費用は上がりやすい
3. 火災保険が通りやすいのはどっち?
3-1. カバー工法は「保険金が下りにくい」傾向
カバー工法は、被害箇所を直すだけでなく「屋根全体を新しくする」性質が強く、保険会社から “原状回復ではなくグレードアップ” と見なされやすいです。
そのため、カバー工法そのものの費用が保険で満額認められるケースは多くありません。
3-2. 葺き替えは「必要性が証明できれば通る」
一方、葺き替えは
・被災した屋根材を撤去して同等の状態に戻す
・被害が広範囲で部分補修では対応困難
などの理由が説明できると、“葺き替えが必要” と判断される可能性があります。
4. 葺き替えが認められたら「カバー工法を選ぶ」のはアリ?
ここが誤解されやすいポイントです。
保険会社が「葺き替え相当の修理が必要」と認定した場合でも、受け取った保険金の使い道は原則自由(※契約条件の範囲内)です。
つまり、
認定は「葺き替え相当」
実施工は「カバー工法」
という選択も、実務上ありえます。
カバー工法を選ぶメリット・デメリット
メリット
・撤去費用分が抑えられ、手元資金が残りやすい
・二重屋根で遮音・遮熱が向上することも
デメリット
・屋根が重くなる(耐震性への影響は構造次第)
・下地の劣化確認・補修ができない
次回はカバー工法が選びにくく(撤去が必要で費用増)
5. 火災保険で屋根の葺き替えが通る条件
条件① 自然災害など「補償対象の事故」が原因
例)
・台風で屋根材が飛散・破損(風災)
・雹でスレート・金属屋根が損傷(雹災)
・積雪・落雪で屋根の一部が破損(雪災)
・飛来物で屋根が割れた(物体の飛来・落下)
条件② 被害が「広範囲・重大」で部分補修が困難
被害が小さいと「部分補修で十分」と判断され、
・一部差し替え
・棟板金交換
・瓦の部分補修
などの金額にとどまる可能性が高いです。
条件③ 申請期限(原則3年以内)
保険法上、請求権の時効は原則3年です。
時間が経つほど「経年劣化」と判断されやすくなるため、早めが重要です。
条件④ 免責金額を超える
免責(自己負担)があると、損害額が免責以下では保険金が出ないことがあります。
(例:免責3万円、損害20万円 → 支払17万円)
6. いくら出る?屋根葺き替えの費用目安と火災保険の考え方
火災保険は基本的に「認定された損害額(修理費)」が対象です。
屋根工事は足場が必要になることが多く、費用は高額になりやすいです。
屋根工事費用の目安(参考)
・屋根葺き替え:150万〜250万円
・カバー工法:100万〜200万円
・棟板金交換:10万〜40万円
・部分差し替え:3万〜10万円
※屋根材・勾配・面積・下地の状態で変動します。
足場代も補償対象になり得る
屋根工事の足場は15万〜25万円程度かかることもありますが、
損害復旧に必要と認められれば足場代も対象になり得ます。
7. 屋根が壊れたとき一緒に見ておきたい場所
大きめの風災・雹災・雪災のあと、屋根以外も被害が出ていることがあります。
・棟板金(浮き・飛散・曲がり)
・雨樋(割れ・歪み・外れ)
・外壁(ひび割れ・欠け・浮き・凹み)
・カーポート(屋根材の穴・割れ、支柱の曲がり)
8. 火災保険申請の流れ(7ステップ)
①被害確認(写真撮影)
※屋根に登らない。危険なので業者に依頼推奨。
②保険会社へ連絡(事故受付)
「いつ・どこが・どうなった」を簡潔に。
③申請書類を取り寄せ(郵送/WEB)
④見積書・被害写真を準備(業者に依頼)
⑤書類提出
⑥現地調査(鑑定人) ※必要な場合
⑦結果確定→入金
9. 申請で失敗しやすい注意点
9-1. 訪問業者(点検商法)に注意
「無料点検します」「保険で0円」
この手の営業には要注意。屋根に登らせるのは避けましょう。
9-2. 素人が屋根に登るのは絶対NG
滑落事故のリスクが高いです。
写真は地上からできる範囲+業者の撮影で十分です。
9-3. 経年劣化は対象外
割れ・反り・苔・サビなど、経年劣化のみは基本的に補償対象外です。
9-4. ノンアスベスト屋根(例:パミール等)は慎重に
製品特性による劣化と見なされると、通りにくいことがあります。
まとめ|屋根葺き替え×火災保険は「原因と必要性の説明」が鍵
・火災保険は原則「原状回復」
・葺き替えは条件次第で通る可能性がある
・カバー工法は通りにくいが、認定後に選ぶのは実務上あり
・申請は 写真・見積・原因の整理 が重要
・屋根以外(雨樋・棟板金・外壁・カーポート)も同時チェック推奨
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