2026.01.20
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ペットによる傷・汚れは火災保険で補償される?原状回復の基準・保険の使い分け・費用相場を解説

ペットと暮らしていると、どうしても起こりがちなのが
・フローリングのひっかき傷
・壁紙(クロス)の破れや汚れ
・柱のかじり跡
・におい(消臭・クリーニング)
といった「室内の破損・汚損」です。
特に賃貸の場合、「退去時に原状回復費用が高額になるのでは…」「火災保険で何とかならない?」と不安になる方が多いはず。
結論から言うと、ペットによる日常的な傷・汚れは、火災保険では“対象外”になりやすいです。
ただし、例外的に補償されるケースや、火災保険の特約でカバーできる範囲もあります。
この記事では、
・そもそも原状回復とは?
・ペットの傷は火災保険が使える?使えない?
・使える可能性がある“例外”
・個人賠償責任特約・賃貸保険の使い分け
・原状回復費用の相場
・費用を抑えるコツ
をわかりやすく解説します。
目次
- ○ 1. そもそも「原状回復」とは?
- ・1-1. 貸主負担になりやすいもの(通常損耗・経年劣化)
- ・1-2. 借主負担になりやすいもの(故意・過失/特別損耗)
- ○ 2. ペットの傷・汚れは火災保険で補償される?
- ○ 3. 例外的に“火災保険で対象になる可能性がある”ケース
- ・3-1. 破損・汚損(不測かつ突発的な事故)特約がある場合
- ・3-2. ペットが原因で火災が起きた場合
- ・3-3. 水濡れ(漏水)に発展した場合
- ○ 4. ペットが「他人に損害」を与えたときは個人賠償責任特約が重要
- ○ 5. ペットが亡くなった場合、火災保険で補償される?
- ○ 6. ペット可賃貸の原状回復費用の相場
- ○ 7. 原状回復費用を抑えるコツ
- ・7-1. “入居中の対策”がいちばん効く
- ・7-2. におい対策は「こまめ」がコスパ最強
- ・7-3. 退去前の“自己判断DIY”は要注意
- ○ 8. 火災保険で確認すべきチェックリスト
- ○ まとめ|ペットの傷は火災保険“基本は対象外”、ただし例外と特約の確認が重要
1. そもそも「原状回復」とは?
賃貸では、退去時に「原状回復(入居前の状態に戻す)」が求められます。
ただし、すべてを入居者が負担するわけではありません。
1-1. 貸主負担になりやすいもの(通常損耗・経年劣化)
・日焼け・色あせ
・家具を置いてできた軽いへこみ
・画びょう跡程度の小さな穴
・普通に生活していれば起こる汚れ(通常のクリーニング範囲)
1-2. 借主負担になりやすいもの(故意・過失/特別損耗)
・破れ・深い傷・大きな汚れ
・タバコのヤニ・焦げ
・放置によるカビ・腐食
・ペットによる傷・におい(特別損耗扱いになりやすい)
ペットによる破損やにおいは、一般的に「通常損耗」ではなく 借主負担 と判断されやすい点が重要です。
※原状回復の考え方は国交省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」が参考になります(賃貸トラブル予防の定番資料)。
2. ペットの傷・汚れは火災保険で補償される?
結論:基本は「補償されにくい」
火災保険(家財保険を含む)は、原則として
・火災・落雷・風災・水災・盗難
・水濡れ
・不測かつ突発的な事故(破損・汚損特約)
など、偶然性の高い事故を補償する保険です。
一方、ペットの爪・粗相・かじり跡などは
「ペットと暮らす以上、起こりうる(予測できる)損害」と見なされやすく、
火災保険の基本補償だけでは対象外になりがちです。
3. 例外的に“火災保険で対象になる可能性がある”ケース
「ペット=全部ダメ」ではありません。
状況によっては 突発的事故として扱われることがあります。
3-1. 破損・汚損(不測かつ突発的な事故)特約がある場合
例)
・雷に驚いた犬がテレビ台に激突→テレビが転倒して破損
・強風・工事音に驚いた猫がカーテンレールを破損
・ペットが勢いよく走って家具が倒れ、床に大きな損傷が出た
ポイントは「日常的な爪傷」ではなく、
事故性(突発性)が強い破損であることです。
3-2. ペットが原因で火災が起きた場合
例)
・猫がIHやガスコンロのスイッチに触れて出火
・犬が電源コードを噛んでショート→火災
この場合、故意や重大な過失がない限り、通常は 火災補償の対象になり得ます。
3-3. 水濡れ(漏水)に発展した場合
例)
・ペットが蛇口をひねりっぱなしにして床が水浸し
・水が階下に漏れた
この場合、契約内容によっては 水濡れ補償や
第三者への賠償として 個人賠償責任特約 が絡む可能性があります。
4. ペットが「他人に損害」を与えたときは個人賠償責任特約が重要
室内の傷と別で、重要なのが 第三者への損害です。
例)
・散歩中に犬が人を噛んでケガをさせた
・ペットが他人の物を壊した
・賃貸で階下に水漏れさせてしまった(原因が洗濯機・ペット問わず)
こういった「他人への損害賠償」は、火災保険の特約である
個人賠償責任特約(個人賠償)でカバーできることがあります。
※個人賠償は、自動車保険やクレジットカード付帯で重複していることもあるので要確認です(重複しても支払いが倍になるわけではありません)。
5. ペットが亡くなった場合、火災保険で補償される?
一般的な火災保険(家財保険)では、動物は補償対象外として扱われることが多く、
火災などでペットが死亡した場合でも、補償されないケースが一般的です。
ただし、一部の保険では「ペット関連特約(見舞金)」のような商品が存在する場合があるため、気になる場合は契約内容を確認しましょう。
6. ペット可賃貸の原状回復費用の相場
目安として、よく発生する項目は以下です(物件や地域で変動)。
・柱の修繕:約1〜5万円
・壁紙(クロス)張替え:約2〜7万円(範囲次第)
下地ボードまで交換になると高額化しやすい
・フローリング張替え:一部補修〜広範囲で大きく変動
・畳交換(和室):1〜3万円/畳1枚
・障子張替え:数千円/枚
・消臭・特別クリーニング:においの強さ・施工範囲で変動(追加費用が出やすい)
※ここは「相場」の話なので、実際は管理会社・貸主の見積もりと負担割合で決まります。
7. 原状回復費用を抑えるコツ
7-1. “入居中の対策”がいちばん効く
・フロアマット・滑り止め敷物
・ペット用コーティング(床)
・壁ガード・爪とぎ場所を固定
・トイレ周りの防水マット
7-2. におい対策は「こまめ」がコスパ最強
・トイレ砂・シートの頻繁交換
・換気・空気清浄
・定期的なクリーニング(放置しない)
7-3. 退去前の“自己判断DIY”は要注意
DIY補修をすると、逆に状態を悪化させたり
貸主側の修繕範囲が広がることもあります。
不安なら管理会社に先に相談しておくとトラブルを減らせます。
8. 火災保険で確認すべきチェックリスト
ペット絡みで保険が関係しそうなときは、まずここを確認。
□ 火災保険に「破損・汚損(不測かつ突発的事故)」が付いているか
□ 水濡れ補償があるか(床が水浸しになった等)
□ 個人賠償責任特約があるか(他人への損害)
□ 免責金額(自己負担)はいくらか
□ 賃貸契約の特約(ペット条項/クリーニング費負担)があるか
まとめ|ペットの傷は火災保険“基本は対象外”、ただし例外と特約の確認が重要
・ペットの爪傷・汚れ・においは、原則「借主負担」になりやすい
・火災保険は「偶然性の高い事故」が基本。日常的なペット傷は対象外が多い
・ただし、突発的な事故(破損・汚損特約)や、火災・水濡れに発展した場合は対象になる可能性あり
・他人への損害は 個人賠償責任特約 が鍵
・退去費用は「入居中の予防」が最も効く
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