2026.01.09
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火災保険の「鑑定人」とは?現地調査の流れ・立会いのコツ・減額された時の対処法まで徹底解説

鑑定人の調査は、保険金の支払い可否・金額(減額/否認)に影響する重要なプロセスです。
この記事では、鑑定人の役割、当日の流れ、立会いでの注意点、そして結果に納得できない場合の具体的な対処法まで、わかりやすくまとめます。
目次
- ○ 鑑定人とは?火災保険で来る理由
- ・鑑定人が来やすいケース
- ○ 現地調査の流れ(当日の進み方)
- ・所要時間の目安
- ○ 鑑定人がよく見るチェック箇所
- ○ 立会いは必要?結論「できる限り立会い推奨」
- ・立会い時にやるべきこと(チェックリスト)
- ○ 鑑定人に伝えるべき情報(短く・正確に)
- ○ 減額・否認されやすいポイント
- ○ 調査結果に納得できないときの対処法
- ・1)保険会社へ再確認・明細の取り寄せ
- ・2)追加資料を添えて再審査(再調査)を依頼
- ・3)外部窓口へ相談(そんぽADRセンター等)
- ・4)申請サポートの活用も検討
- ○ よくある質問(FAQ)
- ○ まとめ
鑑定人とは?火災保険で来る理由
火災保険の「鑑定人」とは、一般的に損害保険登録鑑定人など、保険会社が委託する損害調査の専門家を指します。
目的はシンプルで、申請内容について以下を確認するためです。
・事故原因(何が原因か)
・損害範囲(どこが壊れているか)
・損害額(修理費の妥当性)
・事故日と被害の整合性(いつの損害か)
鑑定人が来やすいケース
・申請金額が大きい
・原因が複雑(雨漏り、複合被害など)
・写真や書類だけでは判断が難しい
・申請内容と現場の整合性確認が必要
・経年劣化・施工不良の疑いが出やすい
※鑑定人は「金額交渉の相手」ではなく、あくまで調査・報告が役割です(最終判断は保険会社の査定部門)。
現地調査の流れ(当日の進み方)
一般的な流れは次のとおりです。
①挨拶・本人確認(契約者確認、事故概要の確認)
②ヒアリング(いつ・どこが・どうなったか)
③現場確認(外回り→室内の順が多い)
④写真撮影・計測(損害部位・範囲・数量)
⑤提出資料との照合(申請書・見積・写真との一致確認)
⑥追加資料の要否の案内(不足があれば後日提出)
所要時間の目安
・戸建:30分〜90分程度が多い
・被害箇所が多い・雨漏り等:90分以上になることも
鑑定人がよく見るチェック箇所
申請内容により違いますが、代表例は以下です。
・屋根:瓦ズレ/割れ、板金の浮き、棟部、雨樋、破風
・外壁:ひび、欠け、サイディングの浮き、目地(コーキング)
・開口部:窓ガラス、サッシ、雨仕舞い
・室内:天井・壁の雨染み、クロス、床、建具不具合
・付帯設備:カーポート、フェンス、物置、アンテナ など
※基本的にお客様からの申告箇所のみ確認を行います。たまにそれ以外にも見てくれてアドバイスをくれる方も居ます。
立会いは必要?結論「できる限り立会い推奨」
結論、契約者本人の立会いは強くおすすめです。理由は3つあります。
・伝えるべき「事故状況(いつ・何が・どうして)」をその場で説明できる
・調査の見落とし防止(申請箇所以外も確認をお願いしてみる)
・後で揉めたときに「当日のやり取り」を整理しやすい
立会い時にやるべきこと(チェックリスト)
・申請した箇所を順番に一緒に回る
・事故日・状況を簡潔に説明(長い雑談は不要)
・「これは経年劣化ですね」等のコメントに即同意しない
・不明点はその場で質問し、メモを残す
・可能なら、やり取りをメモ(必要に応じて記録)
鑑定人に伝えるべき情報(短く・正確に)
・事故日(分からなければ「台風◯号の翌日」など)
・事故のきっかけ(強風・飛来物・落雷など)
・発見の経緯(いつ気づいたか)
・事故前の状態(問題なかった/違和感はなかった 等)
・二次被害の恐れ(雨漏り拡大、落下危険など)
※虚偽はNG。大げさに伝えるのもNG。事実ベースに伝えることが大切です。
減額・否認されやすいポイント
鑑定結果で減額や否認になりやすい代表例です。
・経年劣化と判断される
・施工不良・メンテ不足扱い
・事故日が不明確(いつの損害か説明できない)
・写真が少ない/遠景がない/因果が伝わらない
・見積が「一式」だらけで妥当性が確認できない
・免責金額未満(そもそも支払い対象外)
調査結果に納得できないときの対処法
「減額された」「対象外と言われた」など、納得できない場合は、次の順で進めるのが現実的です。
1)保険会社へ再確認・明細の取り寄せ
・どの部位が、なぜ対象外/減額なのか
・どの根拠(約款・判断基準)なのか
→ 理由を書面でもらうのがポイントです。
2)追加資料を添えて再審査(再調査)を依頼
・写真追加
・見積の再整理(内訳強化)
・事故日・因果の補強資料
・必要なら第三者の見解(報告書等)
3)外部窓口へ相談(そんぽADRセンター等)
保険会社とのやり取りが平行線なら、中立的な相談窓口も選択肢になります。
4)申請サポートの活用も検討
書類の組み立て・写真整理・説明の仕方で結果が変わることもあります。
「自分だけでは難しい」と感じたら、実務に強いサポート会社へ依頼。
よくある質問(FAQ)
Q. 鑑定人が「経年劣化」と言ったら終わり?
終わりではありません。理由の確認→根拠資料の追加→再審査という流れが取れます。
Q. 立会いは家族でもいい?
可能ですが、できれば契約者本人と見積会社の同席がおすすめです(事故説明が強い)。
Q. 鑑定人に金額交渉していい?
基本はNGです。鑑定人は調査・報告の立場なので、交渉は保険会社の窓口で行います。
まとめ
やることはシンプルで、「事実を正しく伝える」「見落としを防ぐ」「証拠を揃える」。
もし減額・否認になっても、すぐに承認することはせずに、根拠や理由を書類で取り寄せ、再審査や外部相談などの手段も視野に入れて最大給付を目指しましょう。
専門的な知識などは必要になる場面も多く、一般の方が完璧に対応することが難しい場合が多いですが、その場合は見積り業者などに対応や立ち会いへの同席をお願いするのも効果的です。
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