2026.01.09
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外壁コーキングのひび割れは保険対象? 火災保険と地震保険の違い・対象になる条件・構造別(木造/鉄骨/RC)の判断ポイントを徹底解説

目次
- ○ 外壁コーキングのひび割れは火災保険で直せる?適用条件・対象外・申請のコツをわかりやすく解説
- ・コーキング(シーリング)とは?ひび割れが起きる理由
- ・火災保険が適用される可能性があるケース
- ・火災保険が適用されない(原則)ケース
- ・申請前に必ずやること(失敗しないための準備)
- ・火災保険申請の流れ(コーキングひび割れの場合)
- ○ 地震が原因のひび割れは「地震保険」の対象?対象になる“部分”を整理
- ・地震保険で評価される「主要構造部」とは?
- ・木造住宅で見られやすいポイント
- ・鉄骨造(S造)で見られやすいポイント
- ・鉄筋コンクリート造(RC造)で見られやすいポイント
- ・コーキングは「主要構造部」なの?
- ・地震保険で「対象になりやすい損傷例」
- ・重要ポイント|コーキング単体ではなく「構造被害とのセット」が鍵
- ・地震保険は「どのくらい損害が出たか」で支払いが決まる
- ○ コーキング補修の方法と注意点
- ○ よくある質問(FAQ)
- ○ まとめ
外壁コーキングのひび割れは火災保険で直せる?適用条件・対象外・申請のコツをわかりやすく解説
外壁の目地(コーキング/シーリング)にひび割れを見つけると、「これって火災保険や地震保険で直せるの?」「放置すると雨漏りになる?」と不安になりますよね。
結論から言うと、台風・強風・雹・雪など“自然災害や地震が原因”と説明できる場合は、火災保険や地震保険で補償される可能性があります。
一方で、紫外線や雨風による“経年劣化”や“施工不良”は原則として対象外になりやすく、ここが判断の分かれ目です。
この記事では、
火災保険が使える可能性があるケース
使えない(通りにくい)ケース
申請を通しやすくするための準備
補修方法と放置リスク
地震保険で補償されるケース
を、できるだけ具体的にまとめます。
コーキング(シーリング)とは?ひび割れが起きる理由
コーキングは外壁材の継ぎ目(目地)やサッシ周りなどに入っているゴム状の部材で、主に次の役割があります。
・防水:雨水の侵入を防ぐ
・緩衝(クッション):外壁の揺れ・伸縮による負担を吸収する
・隙間の保護:外壁内部の劣化(腐食・カビ・シロアリなど)を防ぐ
ただし外壁コーキングは、日射・雨風・温度差の影響を受けやすく、年数が経つと痩せ・硬化・ひび割れ・剥離が起こりやすい部位です。
「ひび割れ=すべて保険」とはならず、原因の説明が最重要になります。
火災保険が適用される可能性があるケース
火災保険は基本的に「突発的な事故・自然災害による損害」を補償します。
コーキングのひび割れでも、次のように災害との因果関係を説明できる場合は、補償対象になる可能性があります。
台風・強風(風災)で引っ張られた/剥がれた
・台風通過後に目地が裂けた
・強風で外壁材が揺れ、コーキングが切れた
・飛来物の衝撃で目地周辺が損傷した など
雹(ひょう)・落下物などで外壁や目地周辺が損傷した
・雹で外壁表面や目地周辺に衝撃が入った
・外壁材の欠け・割れに付随してコーキングが裂けた など
積雪・落雪の荷重で外壁や目地に負担がかかった
・雪の重みや落雪で外壁が歪み、目地が開いた など
ポイント:コーキング単体よりも、「外壁材の割れ・浮き・歪み」など周辺損傷とセットだと災害由来として説明しやすくなります。
火災保険が適用されない(原則)ケース
次に、保険会社から対象外になりやすい代表例です。
経年劣化(紫外線・雨風・寿命による痩せ・硬化)
・目地が全体的に痩せている
・表面が硬化して細かいひびが広がっている
・築年数相応の劣化と見られる など
→ 自然に劣化しただけと判断されやすく、対象外になりがちです。
施工不良(打設不足・密着不良・材料選定ミスなど)
・施工から短期間で剥離
・目地の奥まで入っていない
・端部が浮いている など
→ 原則、火災保険ではなく施工側の責任領域とされやすいです。
免責金額以下・契約内容の補償範囲外
・免責(自己負担)を超えない
・そもそも該当補償(風災等)が付いていない
→ 当然ながら支払い対象になりません。
申請前に必ずやること(失敗しないための準備)
コーキングは「劣化扱い」になりやすいからこそ、証拠の残し方で結果が変わります。
1)まず写真・動画を残す(修理前が重要)
・全景(建物全体/面全体)
・中景(外壁面ごと/目地の位置が分かる)
・近景(ひび割れの拡大)
・可能なら災害が起きた日付が分かるメモも一緒に
2)「いつ・何があって・いつ気づいたか」をメモ
・台風・雹などの発生日
・気づいた日
・被害箇所(方角、場所)
・雨漏りや室内症状の有無
3)保険証券(補償内容)を確認
・風災・雹災・雪災が付いているか
・建物が補償対象か(家財のみだと外壁は厳しい)
・免責金額(自己負担)
火災保険申請の流れ(コーキングひび割れの場合)
1保険会社へ連絡(事故受付)
2被害写真の準備(修理前)
3修理見積書の取得(工事項目が分かるように)
4申請書類提出(事故状況説明を含む)
5必要に応じて 鑑定・現地確認
6認定→入金(不足があれば追加資料対応)
地震が原因のひび割れは「地震保険」の対象?対象になる“部分”を整理
外壁コーキングのひび割れが「地震の揺れで発生した可能性がある」場合、火災保険ではなく 地震保険 の領域になります。
ただし地震保険は、火災保険のように「直した費用=そのまま支払われる」仕組みではありません。建物の損害が“主要構造部”にどの程度出たかで損害区分が決まり、区分に応じて定額割合で支払われます。
地震保険で評価される「主要構造部」とは?
地震保険で建物の損害を判断する際、基本的に評価の中心になるのは 建物の主要構造部 です。代表例は以下です。
・基礎(基礎コンクリートのひび割れ・欠け・沈下など)
・柱・梁(はり)(構造体)
・外壁(構造耐力に関わる壁の損傷)
・屋根(屋根の損壊が構造に影響する場合)
・床(構造的な損傷がある場合)
※建物構造(木造/鉄骨/RC)により主要構造部は変わります。
木造住宅で見られやすいポイント
木造住宅は、地震の揺れによる歪み・変形の影響が出やすい構造です。
地震保険でチェックされやすい主な部位
・基礎のクラック(ひび割れ)
・外壁(サイディング・モルタル)の亀裂
・柱・梁に起因する外壁の割れ
・建具のズレ(ドア・窓が閉まりにくい等)
・屋根のズレ・破損
コーキングとの関係
木造の場合、
・外壁の割れ
・サイディングのズレ
とセットで目地コーキングが裂けていると、
「地震による建物の変形の結果」として評価される可能性があります。
※逆に、目地だけが均一に細かく割れている場合は、経年劣化と判断されやすくなります。
鉄骨造(S造)で見られやすいポイント
鉄骨造は構造自体は強い反面、揺れを逃がすため外壁に負荷が集中しやすいのが特徴です。
地震保険でチェックされやすい主な部位
・外壁パネル・ALCのひび割れ
・開口部(窓・サッシ)周辺のクラック
・外壁の継ぎ目部分のズレ
・建物外周に沿った連続した亀裂
コーキングとの関係
鉄骨造では、
・サッシ周り
・ALC目地
のコーキングが引き裂かれるように破断している場合、
地震による建物全体の揺れ・変形の証拠として見られることがあります。
ただし、点在する細かなひび割れのみの場合は、経年劣化扱いになりやすいため注意が必要です。
鉄筋コンクリート造(RC造)で見られやすいポイント
RC造は一見頑丈ですが、地震時にはコンクリートそのものにクラックが入りやすい構造です。
地震保険でチェックされやすい主な部位
・柱・梁のクラック
・耐力壁のひび割れ
・階ごとに集中した損傷
・基礎・床スラブのひび割れ
コーキングとの関係
RC造では、
・コンクリートのクラックに沿って
・目地・取り合い部のコーキングが切れている
場合、構造クラックの付随被害として評価されることがあります。
一方で、表面だけのヘアクラック+コーキング劣化のみでは、保険対象になりにくい傾向があります。
コーキングは「主要構造部」なの?
コーキング(シーリング)は外壁目地の防水・緩衝材ですが、単体では 経年劣化と判断されやすい 部位です。
ただし地震保険の査定では、外壁の損傷(ひび割れ・欠け・浮き等)の一部として、コーキング周辺の状態が“地震による変形・損傷の兆候”として見られることがあります。
・通りやすい考え方:
コーキング単体の割れではなく、外壁材の割れ・浮き・基礎クラック・建物の傾きなど、主要構造部の損傷とセットで説明できるケース
・通りにくい考え方:
目地の細かなひび割れだけ(築年数相応の硬化・痩せ)=経年劣化扱い
地震保険で「対象になりやすい損傷例」
・礎のクラック(幅・長さ・本数が一定以上、段差や沈下を伴う等)
・外壁の大きな亀裂、外壁材の割れ・浮き・剥落
・建物の傾き、建具の歪み(ドアが閉まりにくい等)を伴う変形
・屋根の損壊(構造に影響が出るレベル)
重要ポイント|コーキング単体ではなく「構造被害とのセット」が鍵
地震保険において、コーキングは
「単独で評価される部位」ではありません。
✔ 基礎
✔ 外壁
✔ 柱・梁
✔ 建物の歪み
こうした主要構造部の損傷とセットで説明できるかが、
地震保険認定の大きな分かれ道になります。
地震保険は「どのくらい損害が出たか」で支払いが決まる
地震保険は、損害の程度で 全損・大半損・小半損・一部損 に区分され、区分に応じて保険金が支払われます。
そのため、コーキングのひび割れが気になる場合でも、主要構造部の損害として一定基準に達するかが重要になります。
✍【火災保険申請ガイド】地震保険をしっかり受け取るために知っておくべきポイント!
コーキング補修の方法と注意点
補修方法は大きく2つです。
・増し打ち:既存の上から足す(軽微・応急向き)
・打ち替え:既存を撤去して入れ替える(根本解決)
外壁全体のコーキングが劣化している場合、部分補修だけでは再発しやすいので、状況次第で打ち替えが現実的です。
また、放置すると 雨漏り・下地腐食・カビ・シロアリなど二次被害につながり、結果として修繕範囲が広がります。
よくある質問(FAQ)
Q. ひび割れが小さいですが申請できますか?
可能性はありますが、免責金額以下だと支払いが出ないことがあります。まずは見積で概算確認がおすすめです。
Q. 自分で先にコーキングを直してもいい?
緊急性がない限り、原則は修理前に申請(証拠確保)が安全です。どうしても応急処置が必要なら、施工前後の写真を必ず残すのが重要です。
Q. 地震が原因っぽい場合は火災保険?
地震由来は原則地震保険の領域です(火災保険では対象外になりやすい)。ただし契約内容・損害評価の考え方が絡むので、状況整理が大切です。
まとめ
外壁コーキングのひび割れは、
・台風・強風・雹・雪など自然災害や地震が原因と説明できれば火災保険や地震保険の対象になる可能性がある
・経年劣化・施工不良は原則対象外になりやすい
・申請成功の鍵は、修理前の写真・発生日の整理・契約内容(補償/免責)の確認
です。
「これは経年劣化かな…」と自己判断して放置すると、雨漏りや二次被害で修繕費が膨らむこともあります。気になる場合は早めに状況を整理して、申請可否をプロに確認しましょう。
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