2025.12.08
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火災保険で泥棒・空き巣被害はどこまで補償される? 現金・家財・窓ガラスのポイントと被害時の対応手順

目次
- ○ 火災保険で「泥棒・空き巣」も補償されるって本当?
- ○ はじめに確認すべきポイントは「盗難補償の有無」
- ○ 火災保険で補償されるのは「建物」と「家財」
- ・「建物」の補償でカバーされるケース
- ・「家財」の補償でカバーされるケース
- ○ 「現金・通帳・宝飾品」の補償はここに注意
- ・現金の補償上限は「20万円」が一般的
- ・通帳・キャッシュカード・預金証書は「200万円」が目安
- ・宝飾品・美術品など高額品は「事前申告」が必要なことも
- ○ 泥棒・空き巣に遭ったときの対応手順
- ・① まずは警察に通報する
- ・② 盗難届を出して「受理番号」をもらう
- ・③ 被害にあった家財をリストアップする
- ・④ 加入している保険会社(または代理店)へ連絡
- ・⑤ 現場調査・書類提出 → 保険金支払い
- ○ まとめ:火災保険の盗難補償で「泥棒・空き巣」の備えを
火災保険で「泥棒・空き巣」も補償されるって本当?
「家に帰ったら窓ガラスが割られていて、現金や通帳が盗まれていた…」
こんなとき、多くの人が思い浮かべるのは警察への通報ですが、実は 火災保険の「盗難補償」 でカバーできるケースも少なくありません。
火災保険という名前から「火事だけの補償」と思われがちですが、
盗難補償が付いていれば、空き巣・泥棒による盗難や破損・汚損も補償の対象 になる場合があります。
この記事では、
・火災保険で泥棒・空き巣被害がどこまで補償されるのか
・現金・通帳・宝飾品など「お金回り」の注意点
・ガラスやドアなど建物部分の補償
・実際に被害に遭ったときの対応手順
をまとめて解説します。
はじめに確認すべきポイントは「盗難補償の有無」
まずはじめに
盗難補償が付いていないと補償されません。
火災保険は火災保険でも補償内容は契約プランによってさまざまです。
・「火災・落雷・風災だけ」のシンプルなプラン
・盗難や水ぬれ、破損なども含めた「総合タイプ」
など、商品によって補償範囲が違います。
盗難被害については、「盗難補償」がセットされているかどうかが分岐点 になります。
契約時に盗難補償を付けていない場合は、泥棒・空き巣の被害を受けても火災保険からの支払いはありません。
✅ 今すぐできること
・加入中の火災保険証券・マイページで「盗難」の記載があるか確認
・「建物のみ」「家財のみ」「建物+家財」のどれで入っているかも要チェック
火災保険で補償されるのは「建物」と「家財」
火災保険の対象は大きく分けて3パターンです。
・建物のみ
・家財のみ
・建物+家財の両方
泥棒・空き巣被害の場合も、この区分によって補償される範囲が変わります。
「建物」の補償でカバーされるケース
建物とは、家そのもの+動かせない設備のことです。例としては、
・玄関ドア・ドアノブ・カギ
・窓ガラス・サッシ
・門・塀・フェンス
・物置やカーポート(付属建物)
・壁・床・内装材 など
盗難補償つきで建物を対象にしている場合、例えば次のような被害が補償対象になります。
・空き巣侵入の際に 窓ガラスを割られた
・無理やりこじ開けられて 玄関ドアやカギが壊れた
・ドアの破壊や土足で上がられ 床や建具が傷だらけになった
・ガレージのシャッターを壊されて侵入された
・防犯カメラを壊され、壁まで壊れた など
被害が「盗難未遂」で盗られた物がなかった場合でも、壊された・汚された部分があれば建物補償で支払い対象 になります。
「家財」の補償でカバーされるケース
家財とは、簡単に言うと 家の中の動かせるモノ一式 のことです。
・家具(ソファ・ベッド・タンス・机 など)
・家電(テレビ・冷蔵庫・洗濯機・PC・タブレット など)
・衣類・バッグ・日用品
・自転車(条件あり)
・125cc以下の原付バイク(条件あり) など
盗難補償つきで家財を対象にしている場合、代表的な例は次の通りです。
・泥棒に 現金を盗まれた
・空き巣被害で ブランドバッグ・アクセサリー・時計などが盗まれた
・パソコンやタブレット、ゲーム機を盗まれた
・屋内や敷地内の駐輪場に置いていた 自転車が盗まれた
ただし、家財といっても すべてが無制限で補償されるわけではありません。
次の章で「現金・通帳・宝飾品」などの上限や注意点を解説します。
「現金・通帳・宝飾品」の補償はここに注意
現金の補償上限は「20万円」が一般的
火災保険の盗難補償で、現金の補償限度額は多くの保険会社で20万円程度 に設定されています。
例:
タンス預金50万円を空き巣に盗まれた場合
→ 証拠が揃っても、保険から支払われるのは上限の20万円まで、というケースがほとんどです。
💡ポイント
・大きな現金は自宅に保管せず、金融機関に預ける方が安全
・「証拠があれば全額戻る」とは思わない方が無難
通帳・キャッシュカード・預金証書は「200万円」が目安
通帳やキャッシュカード、預貯金証書が盗まれ、実際に不正引き出し等の損害が出た場合は、
上限200万円、もしくは家財保険金額のいずれか低い方
を限度に補償されるケースが一般的です。
ただし、詳細は保険会社や契約内容によって異なります。
宝飾品・美術品など高額品は「事前申告」が必要なことも
1個または1組が 30万円を超える宝飾品・美術品・骨董品 などは
「明記物件」として 契約時に申告が必要 なことが多いです。
申告していない場合、
補償されないまたは一定額までしか支払われない
ということもあります。
✅やっておきたいこと
・高価な時計・宝石・絵画などは、
購入金額・購入店・写真をリスト化して保管
・保険会社に「申告が必要か」事前に確認
泥棒・空き巣に遭ったときの対応手順
実際に被害に遭うとパニックになりがちです。
流れを事前に知っておくだけでも、落ち着いて行動しやすくなります。
① まずは警察に通報する
・破られた窓や壊されたドアに触らず、そのままの状態で通報
・「いつ・どこで・何が・どうなっているか」を簡潔に伝える
・通帳・カード・スマホ等が盗まれた可能性があれば、各金融機関・カード会社へ利用停止の連絡 も同時に行う
② 盗難届を出して「受理番号」をもらう
警察に盗難届を出すと、「受理番号」 が発行されます。
火災保険で盗難の保険金を請求する際、ほぼ必ずこの番号の記載が必要です。
🔑ポイント
・受理番号はメモして大切に保管
・写真が撮れる状況であれば、破損状況の写真も撮っておく
③ 被害にあった家財をリストアップする
・盗まれた物・壊された物を思い出せる範囲で メモや一覧にする
・型番・購入時期・おおよその金額を書いておくとベスト
・後から「そういえばあれも…」となりがちなので、数日は落ち着いて確認する
日頃から 家財一覧を作っておくと、請求漏れ防止に非常に有効 です。
④ 加入している保険会社(または代理店)へ連絡
警察への届け出が済んだら、加入中の火災保険に連絡します。
聞かれやすい項目(例)
・契約者名・証券番号
・被害の日時・場所
・盗難の状況・壊された箇所
・盗まれた主な物(現金・通帳・家電など)
・他の保険加入の有無 など
その後、
・必要書類(保険金請求書・事故状況報告書・損害明細書 等)
・写真や見積書の準備
について案内されます。
⑤ 現場調査・書類提出 → 保険金支払い
・場合によっては、保険会社や調査会社が 現場確認 に来る
・壊された箇所や盗難品のリストをもとに書類を作成
・問題がなければ、通常は書類到着から数週間〜1か月程度で保険金が振り込まれます
(契約内容・被害状況によって前後)
まとめ:火災保険の盗難補償で「泥棒・空き巣」の備えを
火災保険でも、盗難補償が付いていれば泥棒・空き巣被害も補償対象 になる
ただし、
・建物だけ/家財だけ/両方
・現金や通帳には上限
・高額な宝飾品・美術品は事前申告が必要
など、細かいルールがある
被害に遭ったときは
①警察へ通報 → ②盗難届・受理番号 → ③家財リスト作成 → ④保険会社へ連絡
の順番で、落ち着いて進めることが大切
普段から施錠の徹底、貴重品や高額品のリスト化・写真保存、契約中の火災保険の補償内容チェックをしておくと、いざというとき落ち着いて対応出来ます。
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