2025.11.14

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賃貸向けの火災保険の活用方法:借家人賠償保険と火災保険(破損・汚損特約)の違いと使い分けを徹底解説

目次

🔥借家人賠償保険と火災保険(破損・汚損特約)の違いと使い分けを徹底解説

賃貸住宅で起こる「壁の穴」「床の傷」「水漏れ」などのトラブル。
退去時に高額な原状回復費を請求されるケースも多く、入居者にとってもオーナーにとっても負担の大きい問題です。

しかし実は、多くのケースで 火災保険の「破損・汚損特約」や「借家人賠償責任保険」 を適切に使うことで、負担を大幅に軽減できます。

この記事では、それぞれの保険の違いと、
“どっちを使えば良いのか” がすぐ分かる判断基準 を分かりやすく解説します。

✔ 借家人賠償責任保険とは?

入居者の過失により建物に損害を与えた場合に、大家への賠償を補償する保険。

▶ 主に対象となる事故
・コンロ火災で壁が焦げた
・洗濯機のホース外れ → 下階に水漏れ
・水濡れ・爆発・火災事故による建物損傷

▶ 注意点
乾燥・タバコ・模様替えの傷など 日常の破損は対象外。

✔ 火災保険(破損・汚損特約)とは?

偶発的に部屋の設備を壊してしまった場合に使える保険。

賃貸の場合、入居者の加入する火災保険に付帯していることが多い。

▶ 主に対象となる事故
・家具をぶつけて壁に穴
・落下物でフローリングに傷
・子どもの遊びによる破損
・ガラス割れ
・タバコの焼け焦げ(故意でなければOK)

▶ ポイント
・火災でなくても使える。
「不測かつ突発的な事故」ならほぼ対象。

✔ どっちを使う?一瞬で判断

🔹 借家人賠償責任保険を使うケース(=大家さんへ賠償が必要な事故)

入居者の 過失(うっかりミス)が原因で建物に損害を与えた場合 に使います。

代表的な例は次のとおり:

料理中に火を出して壁や天井を焦がした

洗濯機ホースの外れで階下へ水漏れ

タバコで床や壁を焦がした

暖房器具の扱い不注意で傷や焦げを作った

子どもが壁に大きな穴を開けた

👉 ポイント:建物に損害+入居者の過失 → 借家人賠償

🔹 火災保険(破損・汚損特約)を使うケース(=建物や家財の“自分の損害”)

「建物や家財をうっかり壊した」「突発的な事故で壊れた」など
自分のための補償 のときに使います。

例:

重い家具を落として床を凹ませた(突発事故)

模様替え中に家具をぶつけて壁に穴が開いた

子どものおもちゃがテレビを直撃して壊れた

飛来物で窓ガラスが割れた

ドアを勢いよく閉めて破損した

👉 ポイント:建物 or 家財 の“自分の損害” → 火災保険(破損・汚損)

✔ 退去費用は保険で大幅に軽減できる

退去時の原状回復費用で特に多いのは「壁穴・床傷」。
これらは 借家人賠償では使えず、火災保険の破損汚損でカバーできる ケースが圧倒的に多いです。

多くの入居者はこれを知らず、
本来なら保険で0円になる修繕費を「全額自費で払ってしまう」ことも珍しくありません。

✔ 保険申請の注意点

・保険請求は本人が行う(代理申請はNG)
・請求期限は3年間
・経年劣化は対象外
・故意の破損は不可

✔ まとめ

借家人賠償責任保険は「大家さんへの賠償」。
火災保険(破損・汚損特約)は「自分の部屋の修理」。

この2つを正しく使い分けることで、
退去時のトラブルを防ぎ、費用を大幅に軽減できます。

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