2021.11.10
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火災保険申請サポートは本当に必要?メリット・デメリットと失敗しない業者選びのポイント

目次
- ○ 火災保険の申請、ほんとうに自分だけで大丈夫?
- ○ 個人で火災保険を申請する場合のデメリット
- ・① 保険金の受け取り漏れが起きやすい
- ・② 自然災害か経年劣化か、判断が難しい
- ・③ 書類・写真・見積書のハードルが高い
- ○ 火災保険申請サポートとは?代行との違い
- ・申請サポート業者の役割
- ・申請「代行」はNG
- ○ 火災保険申請サポートのメリット
- ・メリット①:被害箇所の「申告漏れ」を防げる
- ・メリット②:書類と見積書をプロが組み立ててくれる
- ・メリット③:結果的に「手元に残るお金」が増えやすい
- ・メリット④:不正請求のリスクを避けられる
- ○ 火災保険申請サポートのデメリットとトラブル事例
- ・デメリット①:成功報酬(手数料)がかかる
- ・デメリット②:悪徳業者に当たる可能性がある
- ○ 避けるべき火災保険申請サポート業者の特徴
- ○ 信頼できる火災保険申請サポート業者の選び方
- ・1. 法令順守の姿勢があるか
- ・2. 手数料・契約内容が透明か
- ・3. 工事契約が必須になっていないか
- ・4. 会社の実態・所在地がはっきりしているか
- ・5. 説明が丁寧で、無理に契約を迫らないか
- ○ まとめ:火災保険申請サポートは「使い方」と「業者選び」がすべて
火災保険の申請、ほんとうに自分だけで大丈夫?
台風・大雪・ゲリラ豪雨など、自然災害が増えるにつれ、火災保険を使って修理・リフォームをするケースも急増しています。
そのとき最初に悩むのが、
・自分で火災保険を申請する・
・火災保険申請サポート業者に依頼する
この2択です。
火災保険の申請は、契約者本人でももちろん可能ですが、書類作成や被害調査には専門知識も必要で、「やってみたら想像以上に大変だった…」 という声も少なくありません。
この記事では、
・個人で申請する場合のデメリット
・火災保険申請サポートを利用するメリット
・詐欺・トラブル事例と怪しい業者の見分け方
を整理して解説していきます。
個人で火災保険を申請する場合のデメリット
① 保険金の受け取り漏れが起きやすい
火災保険は「家本体」だけでなく、
・物置
・フェンス
・カーポート・駐輪場
・門扉・塀 など
意外と広い範囲が補償対象になっていることが多いです。
しかし、個人申請だと、
・「目についたひとつの被害だけ申請して終わり」
・「他の破損は自費で直してしまった」
というケースが非常に多く、本来受け取れるはずだった保険金を取り逃している人が大勢います。
② 自然災害か経年劣化か、判断が難しい
火災保険は、
・強風・雪・雹・大雨・洪水などの「自然災害」による損害は対象
・古くなって壊れた「経年劣化」は対象外
というルールがあります。
ですが、実際の現場ではこの線引きがとても難しく、
・自然災害も影響しているのに「古いから」とあきらめてしまう
・経年劣化まで申請してしまって不正請求を疑われる
といった 判断ミスのリスクが常につきまといます。
③ 書類・写真・見積書のハードルが高い
火災保険の申請には、主に次のような書類が必要です。
・保険金請求書(保険会社から送付される)
・事故状況説明書(いつ・どこが・何で・どう壊れたか)
・被害箇所の写真(各方向・距離から)
修繕見積書(根拠のある金額で)
特に、
・「どこまで写真を撮ればいいか分からない」
・「見積書に何をどう書けばいいか分からない」
という部分でつまずき、結果的に認定額が少なくなることもよくあります。
火災保険申請サポートとは?代行との違い
申請サポート業者の役割
火災保険申請サポート業者は、簡単に言えば契約者本人が火災保険を正しく申請するための「プロの裏方」です。
主なサポート内容は、
・現地調査(被害箇所の洗い出し)
・損害調査報告書の作成
・被害箇所の写真撮影・整理
・見積書の作成
・申請書類の書き方アドバイス
・鑑定人立ち会い時のサポート
など、「準備」と「説明」をプロ視点でサポートすることです。
申請「代行」はNG
火災保険の契約では基本的に、
・保険金を請求できるのは「契約者本人」
・本人以外が勝手に請求すると「契約違反」
とされています。
よって、
・「保険会社への申請や交渉、全部うちで代行します!」
といった業者は、弁護士資格がない限り 非弁行為(違法) にあたる可能性があります。
【結論】
申請サポート=OK / 申請代行=要注意
火災保険申請サポートのメリット
メリット①:被害箇所の「申告漏れ」を防げる
自然災害の被害は、目に見える一箇所だけとは限りません。
・外壁のヒビ
・雨樋の歪み
・ベランダの部材
・物置・フェンスなどの付帯部分
など、気づいていない損害が多く見つかるケースもあります。
申請サポート業者は、家全体をプロの目で診断するため、「そこも保険対象だったのに申請していなかった」という 受け取り漏れを大きく減らせるのが大きなメリットです。
メリット②:書類と見積書をプロが組み立ててくれる
保険会社の審査に通るかどうかは、
・写真の撮り方・枚数
・損害報告書の書き方
・見積書の根拠の出し方
によって大きく変わります。
申請サポート業者に依頼すれば、
・保険会社が納得しやすい写真の撮り方
・自然災害として認められやすい説明の組み立て方
・適正な金額での見積書作成
などを まとめてプロが対応してくれるため、結果として認定額が上がりやすい というメリットがあります。
メリット③:結果的に「手元に残るお金」が増えやすい
火災保険申請サポートの多くは、
「おりた保険金の○%」という成功報酬型
です。
一見すると「もったいない」と感じるかもしれませんが、
・自分で申請 → 認定額が少ない/ゼロのリスク大
・プロにサポート依頼 → 認定額が増える可能性が高い
というケースが多く、報酬を差し引いても、結果的に手元に残る金額が多くなることが珍しくありません。もちろん、書類の準備や申請の手間を省くこともできます。
メリット④:不正請求のリスクを避けられる
経年劣化なのに「自然災害の被害」として申請することは、最悪の場合【保険金詐欺】に問われるリスクがあります。
・どこまでが自然災害分で
・どこからが経年劣化なのか
この線引きをプロと一緒に確認することで、知らないうちにグレーな申請をしてしまうリスクを下げられるのも大きなメリットです。
火災保険申請サポートのデメリットとトラブル事例
デメリット①:成功報酬(手数料)がかかる
火災保険申請サポートは、基本的に
・おりた保険金の30〜40%前後
を成功報酬として支払う契約が一般的です。
「せっかく保険金が出ても、その一部を払うのはイヤ」と感じる方にはデメリットですが、
・そもそも自分だけでは通らなかった可能性がある
・手数料を払っても手元に多く残るケースも多い
という点も合わせて検討する必要があります。
デメリット②:悪徳業者に当たる可能性がある
ここ数年、火災保険を使ったトラブルが 10年前の約24倍 に増加したと言われています。
よくある相談内容としては、
・・契約前に高額な違約金の説明がなかった
・「無料で修理できる」と言われたのに保険金が下りず、全額自己負担になった
・被害のない箇所をわざと壊されて申請させられた
・被害発生日を偽るよう勧められた
・解約しようとしたら高額なキャンセル料を請求された
など、お金と法律に関わる重いトラブルも少なくありません。
避けるべき火災保険申請サポート業者の特徴
次のような業者には要注意です。
・「保険会社への交渉まで全部代行します」と言い切る
・手数料が50%以上など、相場から明らかに高い
・手数料・違約金が契約書に明記されていない
・事前説明なしに「とにかく契約だけ急がせる」
・被害がない場所を壊そうとする、虚偽申告をすすめる
・工事契約がセットで必須になっている
・住所・電話番号・会社概要に不明点が多い
・実績の金額だけ派手で、根拠の説明が一切ない
ひとつでも当てはまる場合は、他社と比較検討するか、契約を見送る方が安全です。
信頼できる火災保険申請サポート業者の選び方
チェックしたいポイントは次の5つです。
1. 法令順守の姿勢があるか
・顧問弁護士がいる
・非弁行為を行わないと明記されている
など、法律に配慮している記載があるかを確認しましょう。
2. 手数料・契約内容が透明か
・成功報酬のパーセンテージが明記されているか
・クーリングオフ・違約金の条件が契約書に書かれているか
「口頭で言ったから大丈夫です」はNGです。必ず書面で確認しましょう。
3. 工事契約が必須になっていないか
・申請サポートだけの依頼が可能か
・保険金を受け取ってから、修理するか決められるか
工事が必須だと、保険金が出なくても高額な工事を迫られるリスクがあります。
4. 会社の実態・所在地がはっきりしているか
・会社住所が実在するか
・電話が普通につながるか
・ホームページの内容があまりに薄くないか
しっかり会社情報を確認しましょう。
5. 説明が丁寧で、無理に契約を迫らないか
・自分や家族が納得するまで説明してくれるか
・「今日契約しないと損します」など、煽りが強くないか
信頼できる業者ほど、一度持ち帰って考えることを歓迎してくれます。
まとめ:火災保険申請サポートは「使い方」と「業者選び」がすべて
・火災保険の個人申請は、被害の見落とし・書類作成・保険会社とのやり取りなど、想像以上にハードルが高いです。
・火災保険申請サポートを使えば、プロの調査と書類作成により、本来受け取れるべき保険金に近づきやすくなります。
・一方で、悪徳業者も存在するため、手数料・契約内容・法令順守・会社情報をしっかり確認してから契約することが非常に大切です。
「自分でやるか、プロに任せるか」
迷ったら、まずは複数社に相談して比較するのがおすすめです。
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